本記事では、ほくろができる原因と種類、ほくろ除去の方法と種類、ほくろ除去におすすめのクリニックを紹介します。
顔や身体などの目立つ場所にほくろがあって気になる方は、本記事を参考にしてみてください。
※この記事はPRを含みます「このほくろがなかったら良いのに…」と、ほくろについて切実に悩んでいる方は少なくないでしょう。
そんな方におすすめしたいのが「ほくろ除去」です。ほくろ除去と聞くと、除去後の傷や施術時の痛みについて想像する方も多いと思います。
ほくろ除去について正しく知り、選択肢として検討してみることをおすすめします。
ほくろとは
ほくろは、黒っぽい色をした5~6ミリ程度の皮膚のできもの(腫瘍)です。誰にでも見受けられるもので、多くは良性です。子供の頃からあるほくろもあれば、大人になってから出てくるほくろもあります。
ほくろは、でき始めたころは平状ですが時間が経過するうちに少しずつ膨らむ場合があります。また、顔のほくろは丸く膨らみ、身体のほくろはイボのように膨らむ傾向にあります。
ほくろは、メラニン色素を生成する「メラニン細胞(メラノサイト)」が変化し、「母斑細胞(ぼはんさいぼう)」の増殖が原因でできるとされています。そのため医学用語では、ほくろのことを「母斑細胞母斑(色素性母斑)」と言います。
ほくろは、母斑細胞の深さや増殖の程度、メラニン色素生成の有無などにより異なる症状が現れます。母斑細胞によるほくろの分類は以下の通りです。
引用元URL:https://setagaya-hifuka.jp/mole.html
〈境界母斑〉
表皮内下層に母斑細胞が存在します。メラニン色素の生成が高く、黒くて平坦な形が特徴的です。
〈真皮内母斑〉
母斑細胞が深い部分(真皮内)に存在します。メラニン色素の生成は少なく、肌色もしくは薄茶色のような色が特徴的です。
〈複合母斑〉
境界母斑と真皮内母斑の混合型で、メラニン色素の生成が盛んです。黒、もしくは茶色でポコッと出ているように見えるのが特徴です。
危険なほくろ
ほくろの多くは良性ですが、中には基底細胞がんや悪性黒色腫(メラノーマ)という危険な種類もあります。
こちらの項目で危険なほくろの特徴をチェックしてみましょう。
〈基底細胞がん〉
引用元URL:サイト
基底細胞がんは日本人の皮膚がんの中でも最も患者数が多く、若い世代よりも高齢者にみられます。(※)基底細胞がんの特徴は以下の通りです。
<色>
ほくろと比較して青黒く、表面にロウソクのろうを塗ったような光沢がある
<形状>
やや盛り上がりがある
<原因>
明らかになっておらず、紫外線や火傷の跡などが関係している場合がある
基底細胞がんの多くは、高齢者に見られます。7割以上が顔の中心に発症します。
初期症状として盛り上がった皮疹が起き、時間をかけてゆっくりと大きくなります。
〈悪性黒色腫(メラノーマ)〉
悪性黒色腫(メラノーマ)は、悪性の皮膚がんのひとつです。メラニン色素を生成するメラノサイトががん化したことで腫瘍になります。悪性黒色腫の特徴は以下の通りです。
<色>
初期は薄い褐色で、次第に濃い黒色へと変化する
<形状>
初期は平だが、症状が進行するとイボのようになる
<原因>
普段から慢性的に刺激を受けやすい部位に発生が見られる
悪性黒色腫はほくろとの区別が難しいですが、初期に発覚した場合はがん細胞の全てを取ることで治癒できます。ただし、重度な悪性黒色腫は致死率が高く、抗がん剤治療が必要となる場合があります。
基底細胞がんや悪性黒色腫は、時間をかけて大きくなったり、色が濃くなります。明らかに通常のほくろとは違うと感じたら、放置せずに早急に医療機関へ相談しましょう。
ほくろはなぜできるのか
ほくろができる主な原因と仕組みは、以下の通りです。
〈紫外線〉
肌は紫外線を浴びることで、メラニン細胞がメラニンを生成します。その過程でメラニンの排出が間に合わなかったり、メラニン細胞が異常に作用するなどの影響でほくろができます。
〈外的刺激〉
服の摩擦やメイクは肌に強い刺激を与えます。その刺激によりメラニン細胞がメラニンを作りやすくなり、結果的にほくろができやすくなります。
また、同じ部分が何度も擦れるとその部分だけメラニンが多く排出されるため、ほくろが増える場合もあります。
〈生活習慣の乱れ〉
睡眠不足や栄養バランスが偏った食生活、ストレスを受けた生活を続けると、メラニン排出のサイクルが乱れほくろができる原因となります。
〈加齢〉
加齢により肌のターンオーバーが遅れると、ほくろが増える傾向にあります。
〈女性ホルモンの乱れ〉
女性ホルモンの「プロゲステロン」の分泌が増えると、メラニンも多く作られるようになります。特に生理前や妊娠中はプロゲステロンの分泌が活発になるため、ほくろができやすくなる傾向にあります。
ほくろの種類
ほくろは、色やできる場所によって4種類に分けることができます。こちらの項目では、ほくろの種類を見てみましょう。
Miescher母斑
Miescher母斑は、主に顔や頭、首にできます。ドーム状に膨らみがあり、ほくろの上に毛が生えている場合もあります。年齢を重ねることで色が薄くなり、肌色に近いのが特徴です。
Unna母斑
Unna母斑は、黒色や茶褐色で、腕、ふともも、首などにできます。柔らかく膨らみがあるのが特徴で、人によってはくびれたようなほくろになる場合もあります。
Spitz母斑
Spitz母斑は、若い世代に見受けられるほくろです。半数は幼少期に発生します。全身のどこにでもできる可能性があり、色は黒や紅色です。
Clark母斑
Clark母斑は、手のひらや足の裏を含む四肢や体幹にできやすいです。ほくろ中央の色がやや濃く、外に向かって色が薄くなる傾向にあります。
ほくろとしみの違い
ほくろもシミも共通してメラニン細胞が関係しています。しかし、この2つは全くの別物です。
シミは、肌を紫外線などの外的刺激から守るためにメラニンが生成され、色素沈着が起きることでできるものです。
ほくろもメラニンが原因でできるものの、メラニン細胞が変質し母斑細胞が増殖した結果できるものです。
シミはメラニンがバラバラに散らばったもの。
ほくろはメラニンがひとつの場所に集合してできたもの。
上記のように考えるとわかりやすいと思います。
また、ほくろは黒っぽく膨らみがある一方で、シミは茶色っぽく膨らみがありません。ほくろとシミは、見た目だけでも大きく異なる部分があります。
ほくろ施術について
「気になるほくろを取りたい!」と考えた時に、真っ先に浮かぶのが「ほくろ除去」ではないでしょうか。
ほくろ除去とは、顔や身体にできているほくろをメスやレーザーなどで切除することです。皮膚科医や美容クリニックなどの医療機関のみで行われます。
メスで手術をする場合は、切除後に縫合し抜糸します。メスでの除去は、縫合することで傷跡が残る可能性があるというデメリットがあります。
レーザーで除去する場合は、ほくろの原因となる母斑細胞をレーザーで焼きます。メスで除去した場合よりも傷跡が残りにくいというメリットがありますが、大きなほくろはレーザーで除去できないというデメリットがあるのも事実です。
こちらの項目では、ほくろ除去の回数、痛み、リスクについて解説しています。ほくろ除去を検討している方は、参考にしてみてください。
ほくろ除去に必要な回数
前述したようにほくろ除去には、手術による除去とレーザーの2種類の方法があります。方法によって施術回数が異なるため、以下の目安回数を参考にしてみてください。
施術回数 | 施術時間 | |
---|---|---|
手術による除去 | 1回 | 1個/約30分 |
レーザー | 3~5回必要な場合がある | 1個/1~5分 |
上記はあくまで目安です。医療機関やほくろの大きさによっては、もっと回数や時間がかかる場合もあります。
手術の場合は、局所麻酔→ほくろ除去→縫合→後日抜糸の流れで行われます。抜糸は、ほくろ除去から5~7日後に行われます。
レーザーの場合は、ほくろの色が消えるまで1ヶ月に1回程度の通院が必要です。そのため、少なくても2~3回、多い場合は5回以上の通院が必要です。
ただし、炭酸ガスレーザーの場合は1回の施術で終了する場合もあります。
痛み
ほくろ除去を行う場合、大体が局所麻酔を行うため施術中は痛みを感じることはほぼありません。局所麻酔は、ほくろの根本部分に細い針で注射を行うため、チクッとした痛みや、しみる感覚があるようです。
ほくろ除去のリスク
ほくろ除去をすることで、ほくろのない理想の肌を実現できます。しかし、ほくろ除去には思わぬリスクがいくつかあります。
〈施術後に赤みが出る場合がある〉
ほくろ除去後は、炎症後色素沈着といってメラニンの影響で除去した部分が赤黒くなる場合があります。
通常は半年程度で落ち着くようですが、肌に負担をかけないためにも日焼け予防を行う必要があります。
〈再発する場合がある〉
基本的に除去したほくろが元の状態に戻ることはありません。
しかし、母斑細胞がミクロレベルで毛穴に残っている場合は、再びほくろが同じ場所にできることもあります。
〈傷跡が残る場合がある〉
直径6mmを超えるほくろの場合は、メスを使用した施術となります。メスを使用した場合、施術後に傷跡が残る可能性があります。
〈ほくろ除去は大体が自由診療〉
ほくろ除去は、「保険診療」と「自由診療」の2パターンがあります。完全に美容目的でほくろ除去をする場合は自由診療となり、全額負担になる場合があります。
視界の邪魔になるほくろ、過去に出血したほくろ、隆起して引っかかるほくろ、形がいびつなほくろなどは、保険診療となり、3割負担です。
ほくろ除去の相場は、3mm未満で10,000円。5mm未満で15,000円。5mm以上で20,000円とされているため、美容目的でほくろ除去する場合は注意しましょう。
※各医療機関によって施術料金は異なります。
施術後の経過
ほくろ除去後の経過は、メスの場合とレーザーの場合で異なります。
〈メスを使用したほくろ除去の場合〉
引用元URL:https://www.shinagawa.com/others_hokuro/
こちらの写真は、ほくろ除去前とほくろ除去3週間後のものです。メスを使用し切開したものですが、傷跡も薄く少しだけほくろの跡が残っている程度です。
傷跡は、約3ヶ月でほとんどわからない程度になります。
〈レーザーを使用したほくろ除去の場合〉
引用元URL:https://tsc-h.com/8119
こちらの写真は、炭酸ガスレーザーでほくろを除去する前と除去3週間後を比較したものです。
若干赤みがあるように見えますが、ほくろが無くなり、皮膚が平坦になっていることがわかります。
メス使用の施術、レーザー使用の施術、どちらにも共通して言えることは、施術後に紫外線や摩擦などの刺激を与えてはいけないということです。
除去後の赤みや色素沈着が治まるまでは、紫外線の防止対策を徹底しケアを行いましょう。
また、施術後は軟膏などを処方される場合もあります。医師の指示のもと施術後のダウンタイムを過ごしましょう。そうすることで、ほくろ除去後もより美しい肌を手に入れることができます。
ほくろ除去の種類
前述したように、ほくろ除去にはメスを使用した施術とレーザーを使用した施術の2通りがあります。
さらに、メスで施術をする場合は「紡錘形切除」「くり抜き法」があり、レーザーには「炭酸ガスレーザー」「Qスイッチ・アレキサンドライトレーザー」があります。
こちらの項目では、代表的な4つのほくろ除去の特徴やデメリットをまとめています。
ほくろ除去の手術の種類
手術には、「紡錘形切除」「くり抜き法」の2パターンがあります。ほくろの大きさや形、場所によって適した方法で施術を行います。
紡錘形切除 | くり抜き法 | |
---|---|---|
特徴 | ・メスで切除し、縫合する ・傷跡は白くて細い線になる |
・円形のメスでほくろをくり抜く ・傷跡がニキビ跡程度 |
デメリット | ・傷跡の線が長い(ほくろの直径2倍以上) | ・大きいほくろの場合は、傷跡のヘコみが目立つ |
回数 | ほくろが大きい場合は2~3回 | 1回 |
麻酔の有無 | 有り | 有り |
ほくろ除去のレーザーの種類
ほくろ除去で使用するレーザーは、炭酸ガスレーザーとQスイッチ・アレキサンドライトレーザーの2種類があります。それぞれの特徴を見てみましょう。
炭酸ガスレーザー | Qスイッチ・アレキサンドライトレーザー | |
---|---|---|
特徴 | ・ほくろの細胞に含まれている水分がレーザーで蒸散作用を起こす ・出血が少ない ・短時間でほくろ除去できる |
・レーザーで母斑細胞だけを除去する ・ほくろの色が消えるまで繰り返し行う |
デメリット | ・ほくろの細胞が深いところまで入り込んでいる場合、複数回の施術が必要 ・再発のリスクがある ・ダウンタイムが10日前後必要 |
・1回の効果が弱く、1~3ヶ月程度通う必要がある ・ほくろの状態によっては、色が消えない |
回数 | 1回 | 3~5回 |
麻酔の有無 | 有り | 無し |
おすすめクリニック
東京美容外科は「過去は変えられない。でも、未来は変えられる。」をキャチコピーにしている美容外科です。
本物の技術とセンス、安心・安全な医療を提供し、サービスを受ける方々の強い味方となってくれます。
東京美容外科のほくろ除去は、「アブレーション」と「切除縫合」の2パターンがあります。
詳細は以下の通りです。
〈アブレーション〉
引用元:https://www.tkc110.jp/others/mole/#anc02
アブレーションは小さなほくろを得意とした施術です。特殊な電気メスでほくろをそぎ取ります。
〈切除縫合〉
引用元:https://www.tkc110.jp/others/mole/#anc02
大きめのほくろの場合は、切除縫合でほくろを除去します。メスを使用し、ほくろの組織を切り除く施術です。
抜糸後の傷跡は、美容形成外科的処置で傷がしわと同化し、見えにくい状態へと仕上げてくれます。
根深いほくろも組織まできちんと取り除くため、再発の心配もありません。
施術後の傷が目立たぬように配慮してくれるため、顔のほくろを誰にもバレずに除去したいという方におすすめの美容外科です。
また、東京美容外科は手術の具体的な内容や術後のリスクなど、利用者が納得いくまで説明してもらえるため施術後のイメージがしやすく、安心して施術を受けられます。
シロノクリニックは、ドクターコスメとして有名な「ドクターシーラボ」の生みの親で、症例数25万以上の実績と最先端のレーザーや光治療機器完備の美容皮膚科です。
シロノクリニックは「跡が残らないように消す」をモットーにほくろ治療を行っています。
施術には「炭酸ガスレーザー」を主に使用し、ほくろの形状や大きさによっては「Qスイッチルビーレーザー」も使用します。複数のレーザーを使うことで、傷跡を残すことなくキレイにほくろを除去できるのが特徴です。
また、ほくろは根が深い場合に再発の可能性があるため、シロノクリニックでは治療開始から5年間を期限として無料の保証制度があります。
5年間の長期保証があるのも安心して通える理由のひとつになると思います。メスを使用せずにほくろを除去したい方におすすめの美容皮膚科です。
聖心美容クリニックは、「教育関連施設美容外科」に認定された実績と信頼のある美容クリニックです。(※)
聖心美容クリニックのほくろ除去は、「切除法」と「電気凝固法」の2パターンがあります。
詳細は以下の通りです。
〈電気凝固法〉
引用元:https://www.biyougeka.com/case/detail278058/
局所麻酔を行い、高周波の電気でほくろを蒸散させて除去します。治療時間は数分で、局所麻酔をするため痛みが不安な方も安心して施術を受けられます。
〈切除法〉
引用元:https://www.biyougeka.com/case/detail254900/
局所麻酔を行い、ほくろとその周辺を切除します。
どの方法が適しているかは医師が判断してくれるため、その点も安心して施術を任せられる理由のひとつです。また、完全予約制のため他の利用者と相席になる心配もありません。
カウンセリングでは施術によるメリットだけではなく、デメリットも聞くことができるため、施術によるリスクも事前に知ることができます。
※2020年4月1日東京院
渋谷美容クリニックは、脱毛をメインに美容整形やボディ施術などあらゆるコースを展開しているクリニックです。
渋谷美容外科クリニックのほくろ除去は、炭酸ガスレーザーと切開法、焼灼法の3種類があります。詳細は以下の通りです。
〈炭酸ガスレーザー〉
レーザーを照射し、ほくろの組織を除去します。皮膚を切らないため、出血もなくキレイに仕上がります。
〈切開法〉
大きなほくろの場合に用いられるメスでの施術方法です。ほくろの再発率が少ないのが特徴です。
〈焼灼法〉
電気メスを使用した施術方法です。局所麻酔を使用するため、施術中の痛みは少なく一度に複数の処置が可能です。
渋谷美容外科クリニックでは、「ほくろ取り放題」というコースがあります。「ほくろをまとめて除去したい!」という方におすすめです。
東京イセアクリニックは、日本で11施設のみの「日本形成外科学会教育関連認定施設」に認定されたクリニックです。毎年厳正な審査と条件をクリアし、実績も認められています。
ほくろ除去では切除法と電気焼灼法を行っています。それぞれのほくろの形や大きさに合わせてベストな施術を提案してくれます。
〈切除法〉
引用元URL:https://www.tokyoisea.com/other/mole.html
切除法は局所麻酔をし、メスでほくろの周りを切除します。切除後は細い糸で真皮縫合・表面縫合を行います。切除法の施術時間は1個30分程度です。
〈電気焼灼法〉
引用元URL:https://www.tokyoisea.com/other/mole.html
電気焼灼法は、電気焼灼でほくろを削り落とします。出血はほとんどないのが特徴です。電気焼灼法の施術時間は1個1分程度です。
東京イセアクリニックには、美容医療に必要な「形成外科」と「皮膚科」分野を得意とし、知識豊富なドクターのみが在籍しています。
さらに、「安心・安全」のために、医師が2名体制で施術を行うなどの徹底をしているので、初めての施術でも安心して受けられます。
さいごに
本記事では、ほくろができる原因と種類、ほくろ除去の方法と種類、ほくろ除去におすすめのクリニックを紹介しました。
インパクトのあるほくろを取ることは勇気がいることかもしれません。しかし、ほくろを除去することでコンプレックスがなくなり、前向きになれる場合もあります。
ほくろ除去を検討している方は、医療機関のカウンセリングに足を運び、クリニックの雰囲気や医師や看護師の対応などを自分の目で確認するのも重要です。
自分自身の目で確認した上で、最適なクリニックを選びましょう。