冬はとにかく「乾燥」が気になる季節です。
特に顔は、他の体の部位と比較し外気に触れやすい分、水分が奪われやすい傾向があります。
かゆみや、赤み、ツッパリ肌など、顔乾燥の症状が出ている方も少なくないのではないでしょうか。
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顔が乾燥する原因
顔の肌トラブルの中でも代表的な「乾燥」は、美容の天敵とも言えます。
こちらの項目では、顔が乾燥する原因を紹介します。乾燥の原因を知り、対策方法を一緒に考えてみましょう。
生活習慣の乱れ
就寝時間が不規則だったり、寝不足の状態が続くと就寝中に分泌されるはずの成長ホルモンがしっかり分泌されなくなります。それにより肌のターンオーバーが停滞し、しみや乾燥肌の原因になります。
また、1日3食バランスの良い食事を摂ることも肌の乾燥対策には重要です。たんぱく質やビタミン、亜鉛をしっかり摂ることで肌のターンオーバーが正常に働き、肌の乾燥を防ぐことができます。
間違ったスキンケア
美容のために、良かれと思ってゴシゴシと洗顔したり、洗浄力の強い製品を使用してしまうことはありませんか?
クレンジングや洗顔による肌への強い刺激は、肌のバリア機能を低下させてしまう可能性があり、美肌を作るためには逆効果です。
また、皮脂を落としすぎたり、肌の角質層を傷つけることが乾燥に繋がります。洗顔をする場合は、洗顔フォームを泡立てて、泡で包み込むように優しく洗顔を行いましょう。
スキンケアをサボるのも乾燥の原因になりかねませんが、やりすぎも肌の状態を悪化させてしまうということを覚えておきましょう。
また、40℃を超える熱いお湯の中に長時間浸かると、顔の表皮から皮脂が奪われ乾燥肌を引き起こす要因になります。
半身浴など長時間湯船に浸かる場合は、水温に気を付けましょう。
セラミド不足
セラミドとは、肌の水分をキープするために各層内で細胞間を繋ぎとめる役割を担っている、細胞間脂質です。
セラミドがきちんと働くことで、私たちの肌は刺激や紫外線、乾燥から肌を守ることができ、セラミドが不足すると、肌のバリア機能が低下し、乾燥、ニキビ、肌荒れ、シミなど肌トラブルが起きやすくなってしまいます。
セラミド不足の主な原因は、ターンオーバーの乱れ、加齢、洗顔のしすぎとされています。
ターンオーバーの乱れは生活習慣や食生活の見直し、洗顔のし過ぎも洗顔方法などを見直すことで改善することができます。
しかし、加齢においては食い止めることができないため、セラミドを補うための化粧水などで対処していくしかありません。
水分不足
人の体の約60%は「水分」で出来ています。水分は汗が分泌されることで一時的に減少しますが、通常は体内に水分が貯蓄されているため肌の潤いを保つことは可能です。
しかし体内に貯蓄している水分量が少ない場合には、蒸発する量に対して水分の供給が追い付かなくなり、肌が水分不足に陥ります。
水分不足で乾燥した肌は、化粧水や美容クリームなどが吸収されにくくなります。肌の潤いを保つためには、まず水分不足を解消することが重要です。
冬は喉が渇きにくくなるため、夏と比較すると水分摂取量が減少しがちですが、1日1ℓ程度の水分補給を意識して行うようにしましょう。
顔乾燥が続くと敏感肌になるかも!?
顔乾燥は特に冬に起きやすい症状で、乾燥の時期を乗り越えることで軽減されるケースがほとんどです。そのため、つい放置していつも通りのスキンケアを続けてしまいがちです。
乾燥肌を放置してしまうと、皮膚のバリア機能が低下し紫外線や乾燥などの外的刺激を受けやすくなります。それにより、赤みやかゆみなどの症状が出る可能性もあります。
この段階でさらに放置すると、貨幣状湿疹と言う長期間持続する湿疹が出てしまう場合もあります。
また、乾燥肌を長期間そのままにしておくことで、肌を健やかに保つために必要な角化細胞が刺激にさらされた状態になり、さらに傷つきやすくなってしまいます。
その状態が長くなれば、少しの刺激やちょっとした布の繊維などでも肌にかゆみが出るような「敏感肌」になってしまいます。
敏感肌になると、今まで使っていたコスメ用品が合わなくなる、化粧のノリが悪くなるなどの肌トラブルが起きるようになります。
このように、乾燥を放置することはが様々な肌トラブルの要因になります。だからこそ、乾燥にはきちんと対処しておかなくてはならないのです。
顔乾燥におすすめの保湿成分
顔乾燥の恐ろしさを知ったところで、顔乾燥を対処できるおすすめの保湿成分を紹介します。
顔が乾燥している時というのは、紫外線やホコリ、PM2.5などの外的刺激を受けやすい状態です。また、刺激の強い成分でも乾燥を悪化させてしまう可能性があります。
そのため、肌に刺激が少なく、尚且つ保湿力がある成分を取り入れることが重要です。
以下の顔乾燥対策におすすめの保湿成分を参考にしてください。
保湿成分 | 効果 |
---|---|
セラミド | 肌の潤いを保ち、バリア機能の働きをサポートします。 |
アミノ酸 | 肌の潤いを保つ「天然保湿因子」には、約半分近くアミノ酸が含まれています。 |
スクワレン | 皮脂に含まれるスクワレンという成分を還元したものがスクワランと言い、人の皮脂に近い成分です。 |
コラーゲン | ハリ・弾力を担います。 |
グリセリン | 吸水性が高く、肌に潤いを与えます。 |
ワセリン | 肌に塗ることで「膜」としての役割を担い、外的刺激から肌を守ります。 |
ヘパリン | 乾燥肌の治療薬として使用されている成分です。 |
顔乾燥が気になる方は、上記の保湿成分が含まれている製品を使用することで乾燥に対処できます。
ただし「アルコール」が含まれる製品は、肌への刺激が強く乾燥肌には不向きなので注意しましょう。
顔乾燥に有効な保湿ケア方法
基本的なスキンケアで利用する化粧水、乳液、美容液の正しい使い方について紹介します。
化粧水・美容液・乳液の役割の違い
・化粧水
主な役割は、肌に水分を与えることです。洗顔によって油分が失われた肌に化粧水をつけることで皮脂の分泌が整い、肌のバリア機能を整えることができます。
・乳液
主な役割は、油分を補って肌の潤いを閉じ込めることです。化粧水で水分を補っても、皮脂が不足した状態では水分が蒸発し乾燥に繋がります。それを防ぐために乳液を使い、滑らかな肌へ導きます。
・美容液
美容液は、肌の悩みに合わせて重点的にケアを行いたいときに使います。例えば目元の乾燥が気になるときは目元ケアに特化した美容液、くすみが気になるときはビタミンC配合の美容液、など目的に応じて使用するのが一般的です。
保湿ケアアイテムの正しい使い方
・化粧水
顔の中心から外側に向かって、包み込むように優しくなじませます。顔をたたくようにパッティングを行うと、刺激により肌が傷ついてしまう可能性があるので注意しましょう。コットンを使ったケアも効果的です。
・美容液
気になる部分に優しくなじませます。美容液は高額なものも多いため、少量ずつ使おうと思ってしまいがちですが、適量を使わなければ十分な効果は得られません。メーカーが推奨している1回分の量でしっかりケアを行いましょう。
・乳液
10円玉くらいの量を、顔全体に優しく円を描くように塗ります。乾燥しやすい目元や口回りなどは重ね付けをし、皮脂が気になる鼻回りなどは最後にティッシュで軽くオフすることで、油分量が調節できます。
保湿ケアアイテムを使う順番
「化粧水→美容液→乳液」の順番で利用するのが一般的とされています。
洗顔後の水分と油分が失われた肌にまず化粧水で水分を補充し、美容液で集中ケアを行います。最後に乳液で肌に膜を張って、水分の蒸発を防ぐ、というイメージです。
また、より入念に保湿ケアをしたい方は、乳液の前にマスクをしたり、一番最後に保湿用クリームを塗ることもおすすめです。
顔乾燥におすすめのスキンケア
こちらの項目では、顔乾燥におすすめのスキンケア商品を紹介しています。
「DECENCIA」は、ポーラ・オルビスグループの敏感肌専門ブランドで、乾燥肌や敏感肌の方向けに研究、開発されたスキンケア商品です。
乾燥、紫外線、花粉などの外的刺激から肌を守るために、ヴァイタサイクルヴェールという特許技術が施されています。
化粧水にはセラミド、アミノ酸、グリセリンなどが配合されており、肌に潤いを与えて健やかな肌状態を保つことができます。
トロッとしたテクスチャーが特徴で、浸透力も保湿力も高い化粧水です。
1回の使用で肌の水分量をキープできるため、乾燥による肌のツッパリなどの悩みも解消できます。
優秀プチプラコスメのロゼットから販売されている「Skin mania セラミド 浸透ローション」は、天然セラミドと発酵セラミドがダブルで配合されている化粧水です。
とろみがあるテクスチャーで、ベタつかずに肌にスーッと浸透する使用感が特徴です。保水力を高め、角層の弾力性や柔軟性をサポートし、気になる乾燥から肌を守ります。
無着色料、無鉱物油、アルコールフリー、パラベンフリーなので、敏感肌の方にもおすすめの商品です。
韓国コスメの「イニスフリー」は、世界中から注目を集めているブランドです。
「イニスフリーグリーンティーシード スキン」は、豊富なラインナップの中でも特に保湿効果に優れた化粧水です。16種類のアミノ酸とミネラルが含まれているため、乾燥肌にも効果的です。
さらに、シミやそばかすに効果的なビタミンCもたっぷり配合されているため、乾燥を防ぎながら美容効果も期待できます。
とろんとしたテクスチャーでベタつきもなく、肌なじみが良いため敏感肌の方も安心して使用できます。
さまざまな商品を研究、開発している「イニスフリー商品」の中でも、特にしっとり感が高いことで評価されているのが「オリーブリアル スキン」です。
オーガニックオリーブのエキストラバージンオイルを使用しており、高濃縮されたオリーブのエキスが包み込んで潤いを与えます。
柔らかい質感と柔軟性が魅力で、さわやかな香りも人気の秘密です。乾燥でゴワついた肌を守りながら肌を引き締め、キメ細かい肌へと導いてくれることでしょう。
イニスフリー商品は、ライン使いでさらに効果が出やすいためセット購入がおすすめです。
SNSでも注目の「アドライズ アクティブローション」は、肌につけた後も長時間保湿力が持続し、世代問わずに人気の商品です。
アドライズの最大の魅力は、「ヘパリン類似物質」と言うヘパリンに似た成分が配合されていることです。保水能力が高く、抗炎症作用や血行促進の働き、乾燥肌を根本的な解決へ導きます。
また、プラセンタエキスも含まれているため、紫外線によるシミ、そばかすを防ぎ、美白をサポートします。
アミノ酸やビタミンも豊富に含まれているので、肌を美しく、健やかに保ってくれることでしょう。
「さいきa ローション」は、乾燥や肌荒れの治療用ローションとして知られています。無香料、無着色、バラペンフリーと肌にも優しく、敏感肌や乾燥肌の方でも使用できます。
ヘパリン類似物質が主な成分であるため、肌の奥深くに浸透し細胞を修復します。乾燥で荒れた肌や赤みにも効果的で、肌の保水力もアップも期待できます。
ただし、「さいきa ローション」は第2類医薬品に分類されている医薬品です。
一般的な化粧水よりも成分が強いため、美容のために毎日使用するものではなく乾燥肌の一時的な治療として使用するのをおすすめします。症状が良くなったら、使用をやめるようにしましょう。
さいごに
本記事では、顔が乾燥する原因、乾燥することで受ける影響、顔乾燥におすすめのスキンケア商品を紹介しました。
顔の乾燥が気になる方は、セラミド、ヘパリンなどが含まれるスキンケア商品を使用することで、肌を守ることができます。
また、生活習慣やスキンケア方法を変えることで、乾燥知らずの潤いに満ちた肌を手に入れることができるでしょう。
乾燥肌が悪化し、赤みやかゆみが酷い場合は、一度皮膚科に相談してみるのも選択肢のひとつです。