暑くもないのに脇汗に悩んでいる方は多いのではないでしょうか?主に汗は体温をコントロールするための重要な役割を果たしますが、日常生活においてはニオイや汗染みなど悩みの種となることも少なくありません。
・気温に関わらず汗をかく原因
・脇汗の対処方法
暑くないのに脇に汗をかく原因は?
普段の生活で暑くもないのに脇に汗をかいてしまうという方は多いのではないでしょうか。
通常汗は、暑いときや運動によって体温が上がったときに体の水分を発散させることで体温を調整する役割があります。しかし、精神的な要因や辛い物を食べたときなど暑さ以外にもいくつか要因があります。
自律神経の乱れ
自律神経は、「交感神経」と「副交感神経」の2種類があり、呼吸や体温調節、血液循環などの働きを自動的に調整する役割を担っています。
交感神経は、起きて活動しているときに活発になり、副交感神経は寝ているときなどリラックスしているときに活発に働きます。
緊張やストレスを感じ、交感神経が過剰に反応すると自律神経が乱れます。交感神経が優位になることで汗腺の働きが活発化するため、暑くもないのに汗をかく要因となります。
多汗症
多汗症とは、季節に関係なく体温調節に必要な汗の量を上回る発汗をしてしまう疾患です。
原因は、精神的なストレスや病気、服薬している薬によるものなど様々ありますが、原因が分からないことも多いようです。また、多汗症は遺伝により発症する可能性も考えられています。
また、脇汗に悩む方の中には自分がワキガだと誤認するケースもあるようですが、脇汗が多いらといってワキガであるということはありません。ワキガは、「アポクリン腺」という汗腺から出る汗によって臭いが発生する症状なので、多汗症とは別物です。
参照元:ワキ汗情報サイト
脇汗を抑えるための対処方法
1. 自律神経を整える
脇汗の原因が自律神経の乱れに起因するものである場合、交感神経の活性を抑え逆に副交感神経を活性化させる必要があります。交感神経の興奮を抑えるためにはしっかり睡眠や休息をとりストレスを解消させることを優先しましょう。
2. 制汗剤を使用する
脇汗対策といえば、制汗剤が最も手軽に使用できるアイテムです。スプレータイプやロールオンタイプ、シートタイプなど場面に応じて使い分けることで対策できるでしょう。制汗剤の種類別の特徴と効果でそれぞれのタイプについて詳しく紹介しています。
特に「パースピレックス」という医薬品でもある制汗剤は、気になる箇所に塗ることで汗腺深部に角栓が作られ汗管にフタがされるため、発汗を物理的に抑制します。市販でも手軽に購入できるためおすすめです。
3. 医療機関での治療
医療機関により受けられる治療は異なりますが、代表的な例としてはボトックス注射やミラドライ、汗腺除去の手術などが挙げられます。
特にミラドライは、一度の施術で長い期間効果を得られ、ダウンタイムも少ないため人気のある治療方法です。
4. 有酸素運動を取り入れる
ウォーキングなどの有酸素運動を取り入れることは、脇汗によるニオイ対策に繋がります。
汗にはミネラルが含まれており、汗腺がこのミネラルを再吸収することでサラサラな汗をかけるようになります。水のようなサラサラな汗はニオイがありません。
運動により汗をかくことを避けてしまうと、汗をかいたときのニオイがより強くなる原因となるので、適度に有酸素運動を取り入れることが大切です。
5. 動物性たんぱく質・脂肪を控える
肉やバターなど動物性たんぱく質や脂肪の多い食べ物は、ワキガを含む体臭をきつくする原因となります。ファストフードや菓子類を好んでよく食べる方は注意が必要です。
動物性脂肪たんぱく質や脂肪の少ない食事として和食がおすすめです。和食には野菜や魚介類が多く、動物性タンパクや脂肪は少なめです。意識的に和食を中心とした食事にすることでニオイ対策に繋がるでしょう。
制汗剤の種類別の特徴と効果
制汗剤にはスプレータイプだけでなく様々な種類があり、それぞれ使用するシーンを使い分けられるようになっています。
スプレータイプ
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身体の広範囲に使用が可能ひんやり・サラサラとした使い心地で爽快感を得られる
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ロールオンタイプ
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肌に直接塗り込めるため、ムラなく塗りこめ密着する長時間の制汗効果が期待できる
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スティックタイプ
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固形になっている制汗剤ロールオンのような手軽さと密着感があるほか、コンパクトなサイズ感で持ち運びやすい
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シートタイプ
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気になったらすぐに汗を拭きとれる手軽さがある香り付きが多く、気分に合わせて使い分けが可能
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ウォータータイプ
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強い爽快感を感じられる商品が多い汗そのものを押させるタイプと、臭い自体を抑えるタイプがある
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市販の脇汗対策アイテム
パースピレックス コンフォート(敏感肌用)
制汗成分
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塩化アルミニウム、変性アルコール、パルミチン酸セチル、水素化微結晶ワックス、ステアリン酸グリセリル、シクロペンタシロキサン、乳酸アルミニウム
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発汗抑制期間
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3-5日
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効能効果
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わき汗・ワキガ・制汗
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パースピレックスは、医療先進国であるデンマークのメーカーより発売された商品です。汗の臭いではなく、発汗そのものを抑える制汗剤で、ひと塗りで3-5日も効果が持続する点が魅力です。
パッケージが緑色のコンフォートは、敏感肌用に作られたものなので肌が弱い方でも安心して使用することができます。
初めの1週間は1日1回塗る必要がありますが、その後は2-3日に1度でOKです。一般的な制汗剤と異なり、1日に何度もこまめに使用することなく汗対策が可能です。
資生堂 エージーデオ24 パウダースプレー
薬局などでも購入できるエージーデオ24のパウダースプレーは、「STハーモナージュ香料」がストレスによって発する嫌な臭いも抑えてくれます。
粉末と液体を組み合わせた「高密着処方」を採用し、汗をかいても落ちにくく汗取りパットの効果も得られます。
この商品は、脇だけでなく全身に使用でき肌をさらさらで快適に保ちます。無香料タイプは香水を使う方でも香りを邪魔しません。
小林製薬から発売されている「あせわきパットRiff」は、汗を素早くひきこむ凹凸表面シート、汗をたっぷり吸い取る吸水シート、汗をとじこめてもらさないストッパーシートの3構造により汗をしっかりと吸い込みます。
さらに、ドット形状のりを採用することで、服の伸縮時もはがれにくく、衣服を傷めにくい工夫がされています。
インナーに脇汗用パットのついた「ホットコット」は、冬でも関係なく汗をかくという方でも体を温めながら脇汗の対策が可能です。
脇部分は防水シートを挟んだ三層構造の汗取りパッドがついているので、汗も汗ジミも対策できる優れものです。
綿が95%含まれており肌触りも抜群で敏感肌の方でも心地よく着用できる点も魅力です。
多汗症の悩みには切らない治療もおすすめ
多汗症・わきが治療は手術での治療が可能です。
しかし、手術となると抵抗がある方には「ミラドライ」という皮膚を切らない治療がおすすめです。ミラドライはマイクロ波により汗腺を壊すことで半永久的に効果を得られます。
今回は、「ミラドライ公式認定医が在籍」「男女受診可能」であるクリニックを厳選して紹介します。
聖心美容クリニックは、男女共に受診可能な美容クリニックです。プライバシーの配慮が手厚く、施術室のみならず待合室も完全個室となっています。
また、施術面についてもミラドライのプログラムを受けた公式認定医が在籍しているので、安心して施術を受けることができるでしょう。
施術時間が1時間と短い点も嬉しいポイントです。施術の様子や流れは公式サイトより確認することが可能です。
さいごに
暑くもないのに脇汗をかいてしまうのは、生活においてストレスになりえます。まずは生活スタイルを見直してみる、市販の商品で対策をしてみるなどで対策を行いましょう。それでも悩みが解消されない場合は、クリニックの受診もおすすめです。今回紹介したミラドライは日帰りでの施術が可能なので従来の治療に比べ気軽にチャレンジできるでしょう。